前立腺の主な検査と臨床的意義 |
検査項目 |
臨床的意義 |
PAP
(前立腺酸性 フォスファターゼ) |
前立腺で合成される酵素。 前立腺癌で上昇しますが、早期癌での陽性率が低いため、治療後の経過観察に有用とされています。 |
PSA
(前立腺特異抗原) |
前立腺上皮で合成される、蛋白質。 前立腺癌、前立腺肥大症で上昇し、特に前立腺癌で著明に増加し、前立腺癌のスクリーニング検査に広く用いられています。 |
高感度PSA |
低濃度のPSAを検出する検査方法。 手術後や治療の経過観察や、再発の推測などに有用とされています。 |
フリーPSA/ トータルPSA比
(PSA F/T比) |
PSAは血中で遊離型(フリーPSA)と複合型(PSA―ACT)の2つの状態で存在します。前立腺肥大症では、フリーPSAが上昇し、F/T比を求めることにより、前立腺癌と前立腺肥大症の鑑別に有用とされます。 |
PSA-ACT |
前立腺癌では、全PSA中のPSA―ACTの割合が高いため、前立腺癌の診断に有用とされています。 |
γ-Sm
(γ-セミノプロテイン) |
精液中に存在する糖蛋白質。 前立腺癌に特異性が高い。 マッサージや生検後は高値となる可能性が高い。 |