花粉症の原因となるスギ花粉は、今年2001年の春は、全国的に、たくさん飛散しそうだと、日本気象協会が発表しました。
花粉の予測飛散量は、前年夏の最高気温と日照時間および、前年秋のスギの雄花の成長具合から予測されます。昨年の夏は、全国的に気温が高めで、日照時間も長く、スギの雄花の育ちも良かったことから、近畿地方は、ヒノキ花粉と合わせて、飛散量が平年と比べて2〜3倍近くの「非常に多い」と予想されています。ちなみに関東地方は1.1〜1.5倍の「やや多い」、東北地方は、1.5〜2.0倍の「多い」と予想されています。
飛散時期
今年の近畿地方のスギ花粉飛散開始日は、2月10日過ぎから飛び始め、スギ花粉に遅れること約1ヶ月後にヒノキ花粉も飛散することから、花粉飛散時期は、スギ、ヒノキ花粉、合わせて2月〜5月ごろまでと考えられます。
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症状
スギ、ヒノキ花粉は、大きさが約30〜40μm程度で、空気中に浮かぶチリとしては、大きいほうです。肺や気管の奥までは、入っていかず、目、鼻、喉の粘膜に吸着し、その場所で反応を起こし、目のかゆみ、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどのアレルギー反応を起こします。
検査方法
アレルギーの原因となっている花粉は、スギ、ヒノキ以外にもたくさんあり、その数は、数十種類にも及びます。
どんな花粉が原因でアレルギー症状が起きるのかを調べる検査として、血液中から特定の花粉(抗原、アレルゲン)に対する抗体(IgE抗体)を調べる抗原抗体反応や、皮膚に花粉(抗原)のエキスを注射したりや、皮膚に直接垂らしたりしてアレルギー反応を見る皮内テストやスクラッチテストなどがあります。
予防方法
花粉量が、増えるとそれに比例して、症状が重くなり、長引くこともあります。
症状が出る前に早めの治療や、予防対策が必要です。
■体力をつける。(適度な運動と充分な睡眠、栄養)
■刺激のある飲食物はさける。
(タバコ、酒、刺激の強い香辛料などは抵抗力を弱めます。)
■マスク、眼鏡、帽子などを着用する。
■良く晴れた、強風の日は外出を控え、布団は干さない。
■花粉を家の中に入れない。
■掃除は午前中に行う(午前中は花粉飛散が少ない。)
■専門医にかかる。
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